はじめに
4月、いよいよ新人看護師としての第一歩。
憧れていた白衣を着て病棟に立つ日。でも、その期待の裏側には「失敗したらどうしよう」「先輩に怒られないかな」といった不安も大きいはず。
とくに一般病棟では、急性期の対応や多職種との関わり、スピード感ある業務に戸惑うことも。
でも大丈夫。
この1ヵ月を安心して乗り越えるための「5つの心得」を、先輩看護師の視点でお伝えします。
①「全部覚えよう」としなくていい。まずは“見る・聞く・メモ”でOK
配属直後は、機械、記録、処置…何もかもが新しいことばかり。
完璧に覚えようとせず、まずは 「観察すること」 に集中しましょう。
たとえば「この患者さん、今どんな治療をしている?」「先輩はなぜこの順番で動いているんだろう?」と考えながら見るだけでも、大きな学びになります。
👉 メモはポケットノートに!
「1つ教わったら、1つ書く」くらいで十分です。
②「報・連・相」は早め・こまめに。迷ったらまず聞こう
一般病棟では、患者さんの状態が急に変わることも。
だからこそ、わからない時・自信がない時は“すぐに相談”が鉄則。
先輩たちは「自分で判断してインシデントになること」の方が怖いと思っています。
むしろ、「ちゃんと相談してくれる新人さん」は信頼されます。
③ 1日の流れをつかもう。時間管理は“まず意識する”だけでOK
業務の流れを覚えるには時間がかかります。
焦らなくて大丈夫。最初は「何時に何をしていたか」を振り返るだけでOK。
📌 例えば:
- 朝:情報収集〜バイタル測定
- 午前:清拭や点滴準備
- 昼:記録や食事介助
- 午後:処置や患者対応
- 夕方:申し送り
👉 1日を終えたら、振り返りメモをしておくと成長につながります!
④ ミスをしたら、正直に話す。そこが“信頼の始まり”
誰でも最初はミスをします。
でも、一番大切なのは「報告する勇気」です。
怖い気持ちもあるけれど、ミスを隠すことで安全が損なわれることも。
先輩たちは「失敗そのもの」よりも、「ちゃんと報告・対応できる人」を信頼します。
落ち込むより、**“リカバリーを学ぶチャンス”**だと思ってね。
⑤ 休む勇気も大事。「看護師も人間だよ」ってこと忘れずに
慣れない環境・人間関係・体力的な負担…
最初の1ヵ月は、知らないうちに心も体も疲れています。
「しんどい」と感じたら、ちゃんと休もう。
泣いてもいいし、眠るだけの日があってもいい。
あなたの体調と心の余白が、患者さんへの優しさにつながります。
まとめ|あなたは、ちゃんと成長しています
4月は、不安も緊張もいっぱいで、「向いてないかも…」って思ってしまうかもしれません。
でも、それは頑張ってる証拠。
焦らなくて大丈夫。できることを少しずつ増やしていけばいいんです。
あなたのペースで、1歩ずつ進んでいこう。
ここには、あなたを応援する先輩がちゃんといます。
✉️ 次回予告(記事のつなぎ)
次の記事では、5月に入った新人さんがぶつかりやすい「壁」と、乗り越え方をご紹介します。
▶️ 「5月の新人看護師が知っておきたい “落ち込んだ時の対処法”」へ続く。
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